回転いす輸入急増 高価格帯も好調

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回転いす輸入急増 高価格帯も好調
回転いすの輸入動向 回転いすの輸入が急増している。東京税関によると、令和3年の輸入量は619万8千脚、金額は330億5千万円で、確認可能な昭和63年以降で過去最大を更新。新型コロナウイルス禍で在宅勤務が増え、自宅で長時間仕事に集中できるよう回転いすを求める人が増えた。腰痛を防止するような機能的で高価格帯の輸入も好調で、4年以降も高い水準で推移している。 【写真】「カッコいい!」イケアのゲーム用チェア 回転いすの輸入は、平成20年のリーマン・ショックからの景気回復後、首都圏を中心としたオフィスビルの建設ラッシュを背景に緩やかに増加していた。この傾向が続く中、コロナ禍による在宅勤務の浸透で自宅用に回転いすを買い求める人が急増。令和2年は輸入量、金額ともに前年比約1・4倍に急拡大し、3年も約1・2倍膨らんだ。 在宅勤務へのシフトで、慣れないダイニングチェアや床に座っての仕事で腰痛などに悩み、座り慣れていたオフィス向けのイスの購入を検討する人が増加。さらに、対戦ゲームで勝敗を競う「eスポーツ」の普及が回転いすの需要を後押しした。疲れにくくデザイン性の優れたeスポーツ用ゲーミングチェアで高価格帯製品の人気が高まった。 その中で、最も日本に輸入されているのは中国製の回転いすだ。平成9年には台湾が輸入全体の8割以上を占めていたが、徐々に中国のシェアが拡大。昨年1~10月は台湾のシェアが16・1%まで縮小し、中国が82・2%まで伸びた。生産コストの削減や労働力確保に向けて台湾メーカーの中国進出が相次ぎ、中国が世界の供給基地になっている。 昨年1~10月の輸入量は前年同期よりも少ないものの、金額は原材料高や高価格帯製品の需要増で横ばいに推移し、高水準を維持している。東京税関は今後の市場について、「労働人口の減少で輸入量が減少する一方、テレワークのさらなる浸透で高機能いすの需要の高まりから単価の上昇傾向が続く。当面、市場規模は高水準で推移する」と分析している。(松崎翼)

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