国道にごみ散乱 投棄対策に苦慮

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国道にごみ散乱 投棄対策に苦慮
1/2 空き缶やペットボトルが散乱する小山市出井の新4号国道のランプ 小山市内の国道50号の立体交差点に設置されている看板  栃木県小山市内の新4号国道交差点の「ごみがひど過ぎる」。そんな情報が下野新聞「あなた発 とちぎ特命取材班」(あなとち)に寄せられた。記者も普段からよく利用する新4号。車両からの投棄、いわゆるポイ捨ての現状や対策を調べた。  まずは情報のあった同市出井に向かった。ここには県道との立体交差点がある。本線からは見えないが、ランプにはペットボトルや空き缶が散乱していた。他の立体交差点にも車を走らせたが、同じような状況の場所がいくつも見られた。  早速、道路を管理している国土交通省宇都宮国道事務所に現状を聞いた。同事務所は県内を中心とした新4号と国道4号、国道50号を管理している。  県内の新4号の交通量は平日で約4万~7万台。同事務所は「本線から降りるランプで信号待ちの場所は特にポイ捨てが多い」と指摘する。立体交差点のある国道50号も同様で、ペットボトルや空き缶、コンビニ弁当のごみが目立つという。  路上のごみの回収は不定期で委託業者や地域のボランティアが行っており、官民挙げて投棄対策に試行錯誤してきた。  同事務所や地域住民は「ごみ捨て禁止」の看板を多数設置。道路に草が茂ると捨てられやすいため、コンクリートで固めた場所もある。2018年には同事務所が茨城県境町の新4号交差点に試験的にごみ箱を設置したが、新たに家庭ごみが捨てられるようになり、半年で撤去した。  県内の運送業約890事業所でつくる県トラック協会は10年ほど前から年1~2回、主要道路でごみ拾いを行っている。18年に同市鉢形の新4号のランプ脇に花壇を整備した小山北桜高は「多少の効果はあったと思うが、植え替えるときにはいつもごみ拾いが必要だった」という。生徒数の減少などで、21年6月ごろからは植え替えに手が回っていない。  同事務所から国道の維持管理を請け負っている業者にも話を聞いた。川上建設(鹿沼市)の小塙達夫(こばなたつお)小山支社長は「住宅街などの多い国道4号に比べ、人目に付きにくい新4号はごみが多い。尿入りのペットボトルも散見される。ごみが排水環境を阻害し、大雨時に冠水の危険性が増す」と説明。同社は担当区間の巡回を毎日行っており、「車両通行の危険になる物は必ず回収するが、コストの関係で美観的な部分は後回しにせざるを得ない」のが現状だという。  ごみの投棄には、もちろん罰則がある。県警によると、車からのポイ捨ては道交法の危険行為や廃棄物処理法違反に当たる場合がある。県警は22年、車からごみを投棄したとして同法違反で2件検挙した。  小塙支社長は「ポイ捨ての大きな要因はドライバーのモラル。将来を担う子どもたちに、道路は汚くて当たり前だと思わせないでほしい」と力を込める。

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[紹介元] Yahoo!ニュース・トピックス - 地域 国道にごみ散乱 投棄対策に苦慮