女子寮で盗撮被害 学校が謝罪

会見する（左から）岡崎豊年副校長、崎野允司教頭、竹迫繁校長、磯谷竜也教諭 　石見智翠館高校は10日、同校の寮で発生した盗撮事件に関して島根・江津市内で記者会見を開いた。 　竹迫繁校長らが出席。報道陣には「盗撮事件時系列」といった冊子が配られた。会見の冒頭、竹迫繁校長は謝罪とともに頭を下げ、次のように語った。 　「本校の学校管理内におきまして、絶対にあってはならない盗撮という事件が発覚しました。これにつきまして、当該女子生徒の皆さん、また寮生、保護者のみなさま、地域のみなさま、本校全生徒。全生徒の保護者のみなさまに嫌な思いをさせた。学校の責任者として、何とお詫びをして良いものかと日々感じています。ご心配、ご迷惑をおかけしたこと、心からお詫び申し上げます」 　事件が表面化したのが1月20日。生徒から女性教諭に相談があった。内容は「iPhoneのエアドロップを通して、画像が入り込んできた。その画像に写っていた人物が友人に酷似していた」ことだった。その後、女性教諭が6枚の画像を確認し、同校生徒らしき人物と判断。同日に副校長から江津警察署に電話連絡し、警察が来校した。 　翌日にはオンラインで女子ラグビー部保護者総会が開かれ、22日には女子寮生徒から不安を訴える声が上がり、早期の帰省を強く要望された。 　同24日には全校集会が開かれ、生徒への事件の説明と謝罪が校長から行われた。25～26日は休校となった。同30日に江津警察署員立ち会いのもと、通学生のスマートフォンなどの確認が行われた。 　今回の盗撮は、9日発売の週刊文春（文芸春秋）が報じ、画像は生徒間で共有され、一部は売買されたとの情報もあるという。同誌によると、悪質な盗撮は、女子寮の風呂場にスマホを設置して行われた。被害に遭った女子生徒は約30人にも上るとみられる。先月、画像を入手した女子生徒からの訴えで学校が調査。画像は複数の男子生徒が所持しており、生徒間で共有され、売買や部外者への拡散の可能性もあるという。