妻子の捜索されず絶望 トルコ地震

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妻子の捜索されず絶望 トルコ地震
7日、トルコ・カフラマンマラシュの倒壊した建物前で、火を囲んで暖を取る住民ら=田尾茂樹撮影  【カフラマンマラシュ(トルコ南部)=田尾茂樹】トルコ南部で6日に起きたマグニチュード(M)7・8の地震は、9日未明(日本時間9日朝)で生存率が急低下する「発生から72時間」を迎え、懸命の捜索活動が続いている。現場は氷点下の厳しい寒さで、倒壊した建物で道が通れない場所もあり、捜索は難航している。 【動画】瞬く間にビルが崩壊、逃げ惑う人々  震源に近い南部カフラマンマラシュの大通り沿いでは、多数の建物が折り重なるように倒壊していた。  「だれかいるか。聞こえるか」。8日昼過ぎ、がれきの隙間に向かって救助隊員が叫んだ。全壊した4階建ての建物内には、まだ男女2人と男児1人が残されているという。  重機でがれきを取り除いては時折、笛の合図で一斉に作業を止め、隊員らが音響探査装置などを使いながら、内部で音がしないか確認した。行方不明者の家族とみられる男性は「もっと静かにしてくれ。中の音が聞こえない」と悲痛な叫び声を上げていた。  南部ガジアンテップから現場に駆けつけた会社員イブラヒム・イゼリさん(44)は、叔母(49)が建物内にいるという。「今朝は叔母の夫が無事救出された。叔母の声もまだ聞こえていた」と作業を見守りながら期待を込めた。  この日の朝には倒壊した近くの別の建物からも、約50時間ぶりに2歳の女児が救助された。隊員の一人は「時間がたつにつれ、どんどん状況は厳しくなるが、決してあきらめない」と話した。  一方、妻と16~21歳の子ども3人が、自宅のある8階建てマンションの倒壊に巻き込まれた技師オクタイ・アズカラさん(51)は「もう絶望している。救助隊も来てくれない」と目に涙を浮かべた。  自身は海外出張で留守にしていた。地震翌日の7日に帰ったが、内部から音などが確認できないため捜索は行われなかった。アズカラさんは「4か月前に家を出た時は、こんなことになるとは思いもしなかった。ついこの間、電話で話したばかりなのに」と肩を落とした。  トルコ、シリアを合わせた死者は8日、1万1000人を超えた。死者数が1万人を超える地震は、2011年の東日本大震災以来となる。トルコでは6400軒以上の建物が倒壊した。

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