最強のダメ人間役。声優募集。 声優・ナレーション制作の仕事の依頼
最強のダメ人間役。声優募集。 声優・ナレーション制作の仕事の依頼
仕事の詳細
以下の役を演じていただける方を募集しています。 ジャック 25歳 元々は酒蔵を主体とした豪商家の長男。 9歳の頃、家に押し込み強盗の集団が入った。 従業員も家族も皆殺しにされ、隠れていたジャックも見つかり、あわや殺されるかに見えたが、何をトチ狂ったか、ジャックを見つけた猪獣人の強盗は、共に押し入った強盗を皆殺しにして、ジャックを連れ出した。 ソイツはこの辺りを占めるマフィア、ラザロファミリーの一員らしく、ジャックを護ると言い出した。 訳が分からなかった。 仲間殺しはマフィア最大の禁忌。 メンツを潰されたラザロファミリーは、裏切り者とそれに関わったジャックを執拗に追いかけた。 続く逃亡生活。際限なく迫りくる追手、裏切り者はジャックを護り続けた。ストックホルム症候群とでも言うのだろうか? いつしか二人の間には不思議な信頼関係が生まれていた。 お互いがお互いを助けなければ生き残れなかった。 「お前が俺を殺したいならそれもいい。ただ、俺をお前が殺せる程度に強くなるまでは俺は死なん!」 逃亡生活をしながら名前聞いてもおっさんでいいとしか答えなかった裏切り者に色々聞いた。 元は傭兵から成り上がった王国の大将軍であったこと。 革命軍を名乗る獣人との戦いで魔法を使いすぎて、自らも獣人になってしまったこと。 それにより仲間に殺されかけ、命からがら逃げ出した事。 腕っぷしだけを頼りになかば ヤケクソで暴れまわっていたら、ラザロファミリーに幹部クラスで迎え入れられた事。 ジャックの商家はラザロファミリーにとって目障りだったらしく、見せしめのために襲った事。 ジャックに銃口を向けた瞬間、大将軍時代に子供達から向けられた声援がフラッシュバックした事。 後は気づいたら…。 永久に続くかに思われた逃亡生活もついに終わりが来た。 その頃には革命軍が勝利し、時代も変わっていた。 革命軍の元幹部のカワセミとか言う奴が街に来た。 ギルドを作るという。 デカイ街だが、逃げ回るのも限界が来た。 おっさんは俺を連れて、カワセミの前で土下座していた。 これ以上逃げ続けるには街を出るしかないが、 ガキを連れて山越えは無理だ。 俺の首にはラザロからの 懸賞金がかかってるはず。 俺の首はアンタにやるから、 頼む! このガキだけは護ってやってくれ! カワセミとかいう、道化師みたいなふざけた格好の野郎は、首はいらないからギルドを建ててくれと、のたまった。 昔の宿敵らしい。 俺ら二人を仲間に入れた事で、ラザロファミリーとギルドカワセミの全面戦争となった。 カワセミは強かった。ありとあらゆる神魔霊獣を繰り出し、龍の火炎が敵を薙ぎ払い、裁きの光が敵を貫き、氷の精霊が全てを凍結させ、魔獣の群れが津波となり噛み砕いた。 圧倒的な武力の前にラザロファミリーは降伏し、停戦協定が結ばれた。 おっさんはおやっさんと呼ばれ、鍛冶屋と大工をするようになり、掘っ立て小屋だったギルドは拡張され続けて、仲間も増えていった。 何度も死ぬほど鍛えられ、 何度やってもおっさんには勝てず、 学校にも行けなかった俺はグレて、 夜の街で暴れてはおっさんにぶん殴られた。 馴染みの飲み屋街のネェちゃん達が母親代わりで、酒と煙草と喧嘩があれば満足だった。 馴染みの店が賊に襲われた。 すぐにラザロファミリーが出張ってきて鎮圧したが、今度は法外なみかじめ料を要求された。 力が、欲しかった。 すぐに力が欲しかった。 俺より真っ当に生きてる奴らを、真っ当に幸せになるべき権利を持ってる奴らを護れる力が。 「恥足りて人足る。恥足り得ない奴をなんで言うか知ってっか?「人で無し」だ。悪党にも越えちゃいけねえラインってのがある。テメェらが越えたもんだ。人間以下に堕ちた畜生を俺がどうブチ殺そうと俺の勝手だよなぁああ?」 必要なものは分かっていた。 銃だ。金だ。 手っ取り早く強くなるために、ケツの青いガキは銃を手にした。 手にした銃で、真っ当に生きる奴らに手を出すクソ野郎を襲っては、金を奪い、銃を手に入れた。 暴れまくった。何度も死にかけた。関係なかった。暴れまくった。ズタボロになった。関係なかった。 ギルドカワセミに喧嘩を売る馬鹿はもう居ないし、馴染みの店はラザロファミリーのシマだ。 護るべきものなんざ俺にはなかった。 いつしか俺にはレッドキャップという二つ名が付き、ラザロファミリーから馴染みの店を買い取った。 散々暴れて一息ついてたら、おっさんに呼ばれた。 お前も正式にギルドカワセミに入って、仕事しろだとよ。 せっかく作った武器を安く買い叩かれてるアホなオッサンを見て、俺は白スーツを着るようになった。商売は舐められたら終いだ。 元々商家の長男だ。計算は出来る。武器の価値なら散々使って分かってる。 オッサンが作って俺が売った。 舐めた真似した奴はシメた。 散々暴れてた時に作った人脈もあった。 とりあえず、商売人の真似事をしながら、カワセミに頼まれた魔獣をぶっ飛ばして、稼いだ金は夜街にばら撒いてる。 まぁ、俺の人生はこんなもんで上等なんだろう。 都内スタジオにてオリジナル同人ボイスドラマの収録可能な方であれば尚可。 場所 BMCエンタープライズ大塚スタジオ 詳細はメッセージにて |