熱海の5倍か 盛り土疑いで2人逮捕

1/3 静岡県警察本部＝2020年10月 県砂防指定地管理条例違反などの疑いで逮捕された、残土処分会社社長の富田生一容疑者＝7日午前7時16分、静岡・中央署 県砂防指定地管理条例違反などの疑いで逮捕された、残土処分会社前社長の富田八重三容疑者＝7日午前7時11分、静岡・中央署 　国が「砂防指定地」に指定した静岡市の山林に、静岡県知事の許可を得ずに盛り土を造成したとして、県警は7日、県砂防指定地管理条例違反などの疑いで、同市内にある残土処分会社の社長と前社長の男2人を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。捜査関係者によると、盛り土の量は、2021年7月に同県熱海市で発生した大規模土石流の起点で造成された約5倍に当たる計約40万立方メートルに及んでいた。 【写真】「全員を被告にする」土石流遺族側　22年 　前社長は1月中旬、静岡市内で共同通信の取材に応じ、無許可で盛り土をしたと認め「刑罰を受ける覚悟はできている」と話した。捜査関係者によると、前社長が事件を主導した疑いがある。