鳥インフル発生最多 卵価格影響も

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オーストラリアの動物園で飼育されているエミュー(EPA時事)  福岡県は3日、古賀市のエミュー農場で致死率の高い高病原性鳥インフルエンザが発生したと発表した。  千葉県でも同日、感染が判明。今季はこれで23道県54例目となり、2020~21年シーズンの52例を上回って過去最多となった。殺処分数は約775万羽になるという。  農林水産省によると、福岡県古賀市の農場から2日、死んだエミューの数が増加していると家畜保健衛生所に通報があり、簡易検査をしたところ陽性が判明。その後の遺伝子検査で感染を確認した。また、千葉県でも旭市の採卵鶏農場から通報があり、3日に高病原性鳥インフルを確認した。福岡で約400羽、千葉で約9600羽、計約1万羽を殺処分する。  今季、福岡で3例目、千葉で2例目の発生となる。  今回の発生を受け、採卵鶏の殺処分数は680万羽を超える。JA全農たまごの相場情報によると、卵の基準値の22年12月平均価格は前年同月比35.2%増の284円(東京、Mサイズ)と、1991年3月の335円に次ぐ高水準だった。例年、年明け以降の価格は低下する傾向にあるが、鳥インフルの発生が今後も相次げば、影響が出る可能性がある。 

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