ザリガニ規制 実効性どこまで

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ザリガニ規制 実効性どこまで
アメリカザリガニ(環境省提供) 飼育用として子供に人気が高く、インターネット上で取引も多いアメリカザリガニとアカミミガメ。環境省が20日、生態系に深刻な影響を及ぼす「特定外来生物」に指定したことで、6月から新たな個体の輸入や販売は禁止されるが、既に各地に生息する無数の個体をどう駆除し、固有の在来種の生態系を守っていくのか。専門家は「規制は遅きに逸した」と指摘する。 【写真】捕獲されたミシシッピアカミミガメ 「自然採取したものです」。大手ネットオークションサイトには、こんなうたい文句でアメリカザリガニの出品が散見され、1匹あたり数百円~2千円前後で取引されている。 新型コロナウイルス禍に伴う家庭での飼育需要に加え、6月以降の取引規制を見越して、唯一の在来ザリガニであるニホンザリガニへの販売にシフトする動きもあったが、今月11日から種の保存法に基づき売買が禁止されたこともあり、外来ザリガニの取引は再び活発になっている。 希少な水生生物の保全活動に取り組む長崎大教育学部の大庭伸也准教授(昆虫生態学)は「外来ザリガニによる生態系の破壊は20年以上前から指摘されており、残念ながら規制は遅きに失した感がある」と指摘。「とはいえ、在来種が多く生息する里山などを外来から守る第一歩と考えれば、決して無駄ではない。ごく身近な外来種が実は危険な生物であることを周知するきっかけにもなる」と話す。 一方、環境省は昨年4月、アメリカザリガニを飼育する機会の多い小学校低・中学年向けに、学校で使える教材を作成。防除に携わる自治体や民間ボランティア向けにも、具体的な手順や注意点などをまとめた手引を作った。担当者は「被害の実態を知ってもらい、『飽きたら捨てる』のではなく『最後まで飼う』という正しい知識を持ってほしい」と話している。

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[紹介元] Yahoo!ニュース・トピックス - 科学 ザリガニ規制 実効性どこまで