園児虐待 警察は報道で事件認知か

　静岡県裾野市の保育園で、園児への虐待が繰り返されていた事件で、警察は、当時働いていた保育士の女3人を暴行の疑いで逮捕しました。裾野警察署からの中継です。 白鳥衛記者：「裾野市のさくら保育園で、保育士3人が児童に虐待を繰り返していた問題で、午前、警察は保育士3人を暴行の疑いで逮捕し、現在3人への聞き取りが行われているとみられます。 　先ほどまでこちらの裾野警察署には、多くのマスコミがつめかけ、警察の囲み取材が行われていました。 　この事件を受け、これまでに園や裾野市が関係者から聞き取りを行った結果、今回逮捕された3人が、児童に対してカッターを見せて脅したり、倉庫に閉じ込めるなど15の虐待行為をしていたことも明らかになっています。警察は3人の余罪についても追求していく方針です。 　また、裾野市は、さくら保育園の園長がこの問題を口外しないよう求める誓約書を全職員に書かせたとして、犯人隠避の疑いで週明けにもこちらの裾野警察署へ刑事告発をする方針を示しました。 　今回の事件について、1歳児クラスの保護者を取材すると「自分の子どもが虐待を受けていた可能性を考えると許せない」と話しました。 　警察は今回の事件について、11月29日の報道で事件を認知し、即日捜査を開始し。関係者からの証言などから、わずか5日間での逮捕となりました。 　警察は今後も園や保護者から聞き取りなどを行い、虐待行為の実態解明を進める方針です。