議会唯一 女性へ嫌がらせ数知れず

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議会唯一 女性へ嫌がらせ数知れず
羊蹄山(上)を望む北海道ニセコ町のスキー場=2021年12月  人口約5000人の北海道・ニセコ町は、リゾート地として海外でも知られている。斉藤うめ子さん(75)は、この町の定数10人の議会で唯一の女性議員だ。現在3期目だが、受けたハラスメントや嫌がらせは数知れず。宴会ではおしりを触られ、「議会に女は不要」と言われたことも。男性議員に囲まれ、気に入らない一般質問を取り下げるよう迫られたことも数え切れない。 【写真】女性の政治参加進む台湾「世界で最もパワフルな女性」常連の蔡英文氏 ニセコ町議会が入っている庁舎  それでも「女性の目線は政治に不可欠。暮らしと政治はつながっている」という思いで活動を続け、女性の政治参画を広げようと力を注いできた。斉藤さんにこれまでの経緯を詳細に振り返ってもらうと、見えてきたのは、男性ばかりで続いてきた地方政治の現場の異様さだった。(共同通信=山口恵)  ▽100年遅れの町議会、感じたのは「私は異物」  斉藤さんは札幌市出身。米国や英国、兵庫県神戸市での生活を経て、2006年にニセコ町に移住した。町は2007年以降、男性議員ばかりの「女性ゼロ議会」になっていた。  神戸では3000人規模の団地の自治会長として、行政との折衝も多く経験し、女性が意思決定の場にいることの大切さを実感した。「人口の半分が女性なのに、女性がいない『ゼロ議会』はおかしい。出馬は自分の使命」。2011年のニセコ町議会選に立候補し、当選した。  議員になってまず驚いたのが、忘年会など議会関係の宴会にコンパニオンを呼ぶ慣習だ。同僚議員に「コンパニオンって、必要ですか?」と尋ねると「いると心が和む」という答えが返ってきた。こうした飲み会で公費が使われるわけではないが、斉藤さんは違和感を繰り返し訴え、コンパニオンを呼ぶことはやめさせた。 ニセコ町議の斉藤うめ子さん  ただ、後になって近隣の自治体の女性議員たちに感想を聞いたところ、こんな意外な答えが返ってきた。「コンパニオンがいないと、お酌をする役を自分がさせられてしまう。だからやむを得ない」  1期目の新人議員当時は、宴会でおしりを触られたこともあった。手を払って抗議をしたものの、不愉快さが募った。  さらに、体調不良で議員控え室で休んでいると、性的な言葉を投げかけられた。ある懇親の帰りに、夫婦仲を揶揄されたこともあった。「議会は半世紀から1世紀遅れてるのでは、と思うことがしょっちゅうある」  ▽町の広報誌に載ったら「不公平」と言われ…  セクハラだけではなく、議員活動自体を妨害されることも多かった。狭い部屋に呼び出され、同僚の男性議員らに囲まれながら「こんなの一般質問になるのか」「取り下げろ」と迫られたことも一度や二度ではない。質問の内容は地域交通の課題など、住民の声を聞き、別の地域の先輩議員らに助言を求めたりして準備したものだ。それを全て否定された。

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[紹介元] Yahoo!ニュース・トピックス - 地域 議会唯一 女性へ嫌がらせ数知れず