GLAYのTAKURO 4人で終わりたい

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GLAYのTAKURO 4人で終わりたい
作曲者として向き合ったソロアルバム「The Sound Of Life」 TAKUTOが語った自身のターニングポイント【写真:荒川祐史】  GLAY・TAKUROが自身3作目となるソロアルバム「The Sound Of Life」を完成させた。作品に流れる音楽は、ギタリストやロックミュージシャンという枠を超えたこれまで見せたことのない一面であり、51歳になったTAKUROの真の姿だった。(取材・文=福嶋剛) 【写真】「遺伝子スゲェ」「スタイル良すぎ」の声…TAKURO&14歳長女の2ショット ――TAKUROさんのターニングポイントを教えてください。 「35歳をすぎたあたりです。『自分は果たしてGLAYというバンドに見合うだけの実力があるのだろうか?』という不安が襲ってきたんです」 ――35歳? それは驚きました。 「僕のスタートは作詞です。若い頃から文章を書くのが好きで、せっかくだからメロディーをつけたいと思い、中学生の頃に歌詞に合わせて作曲したら意外といけた。だけど僕は歌えないからTERUに歌ってもらい、ギターは大好きだけど下手クソだからHISASHIに弾いてもらい、ベースはJIROに弾いてもらってGLAYが誕生したんです。そういう仲のいい4人なんだけど、僕以外の3人の演奏技術が高いので実は彼らに付いていくのにいつも必死なんです。それで1人のミュージシャンとして自分の実力は実際のところどうなんだろう? って思うようになって」 ――具体的にどんな不安があったのでしょう? 「まずギターに関して話にならないって分かっていたので35歳で初めてギターの教則本を買ってドレミファソラシドの弾き方からやり直したんです。すると自分の欠点がいっぱい見えてきて、高校時代から自分が弾きやすいオリジナル曲を作ってきたから、短所を短所のまま、ずっと冷凍保存しちゃっていたんです。それで友人のB’zの松本(孝弘)さんに相談したんです」 ――松本さんからは何と? 「『だったらそういうのから逃げられないギターアルバムを作ってみたらどう?』って助言してもらいました。それで“松本塾”で鍛えてもらって、ギター中心のソロアルバムを作ったんです」 ――それで完成したのが1stソロアルバム「Journey without a map」(2016年)と2ndソロアルバム「Journey without a map II」(19年)の2枚だったと? 「そう。そして今度は50歳をすぎたときに、社会人としての自分、バンドマンとしての自分、父親としての自分とか、いろんな顔を持つようになって僕の中にある音楽の定義もまた再構築しなくちゃいけないタイミングがきたんです。  90年代に散々やってきたJ-POPというお決まりの形を振り返ってみると未来につながる何かが手元に残ったかと言われたら、僕の中では疑問が残ったんです。じゃあ自分の心の動きを見直したときに作曲に対する幼い自分と今回はとことん向き合ってみようと思ったんです」 ――つまりソロアルバムはTAKUROさんの変化のターニングポイントなんですね。完成したアルバム「The Sound Of Life」は、これまでとは一線を画す作品になりました。 「今まで自分の気持ちを揺さぶっていたコロナ禍やウクライナ侵攻といった世の中を駆け回るニュースを一切遮断して距離を置いた上でスタジオにこもりました。すると時間という概念やヒット曲を作らないといけないというプレッシャーから解放されて今までなかったアイデアが自然と湧いてきたんで」 ――それを音楽で表現されたと? 「子どもの頃に見た風景やスクリーン、舞台の記憶、書物から想像したイメージなど51年間で貯めこんだポートレートの中から浮かんできた1枚1枚を音でスケッチしたような10曲が完成しました。GLAYの作曲方法とはまったく違うやり方でした」 ――どんな発見がありましたか? 「勝手に忙しく感じて勝手に追い込まれてつらくなっていた。そんな時間から解放してあげると、こんなに人に対して優しくなれるんだって思いました。いつもプレッシャーを抱え込んで生活してきたけど、そんなに焦らなくてもちゃんと足元に解決策があるってことにようやく気付いたというか。なかなか説明が難しいんですが、もっと人間は自然に寄り添った方が今までにない発想が生まれるんじゃないのかなって感じました。51歳になってようやくですが」 ――40代から50代へと入っていく中で意識の変化がありましたか? 「肉体面が衰えていくことは避けられないですよね。あとはGLAYが独立した頃からだったかな? どんな状況でも夕方5時半にはみんなで仕事を終わらせること」 ――健康的ですね? 「うちも子どもが小さかったから夕方6時には家に帰って家族でちゃんと飯を食う。ミュージシャンって『この音が決まるまで朝までなんとか頑張ろう』みたいなイメージってあるじゃないですか?」 ――あります。 「GLAYは、あと30分粘ったらもっといいアイデアが出るかもしれないけれど止めます。だって、音楽も大切だけれども家族も大切だし、そこに優先順位を付けるなんて意味のないことですから。その人にとって大切なものって1つじゃないし、バンドだけに集中しろっていうのもGLAYらしくないですから」 ――その割り切りには4人の信頼関係があってこそですね。 「もちろん。仕事終わってクラブで騒ごうぜなんて僕は絶対ない。ひたすらGLAYに集中していい歌詞といいメロディーといいギターを提供したいっていう、これからやっていくことはこの3つだけです。あとは、10年後、20年後をイメージしながら、たくさんの好きな人たちに囲まれて生きていきたいから人との出会いを大切にしていきたい。それだけです」

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