ピーチ 成田発着の国内線を半減へ

成田発着の国内線の運航路線を減らすピーチ・アビエーションの機体＝千葉県成田市の成田空港で２０２１年２月１０日午後２時１４分、中村宰和撮影 　格安航空会社（ＬＣＣ）のピーチ・アビエーションが関西と中部、羽田の各空港発着の国際線を拡大する一方で、成田発着の国内線を減らしている。最大１２路線あった成田発着の国内線は、夏ダイヤ開始の３月２６日から７路線とほぼ半減する。 【機内食のネット販売人気　ANAの新たな商機】 　円安で増加が見込まれる訪日外国人の取り込みを図るため国際線を増やす。２０２２年１２月に関西―タイ・バンコク線を新規就航させ、２３年８月には関西―台湾・高雄線の運航再開を予定し、関西発着の国際線は５路線となる。中部発着でも２３年３月に初の国際線となる台湾・台北線を就航させる。２２年１１月には羽田―台北線の運航を再開している。 　一方、成田発着は、国際線を引き続き台北線だけにとどめ、夏ダイヤから国内線のうち北海道の釧路線と女満別線、長崎線の運休を決めた。鹿児島線と宮崎線はすでに運航をやめている。大分線についても期間運航に切り替え、今後は新千歳や福岡など都市部を結ぶ既存の国内線の幹線に注力するとみられる。 　同社は「この先の国際線を増やす。使用する機材や人員のバランスを考慮しながら国内線との配分を適正化していきたい」と説明している。【中村宰和】